ジャズ喫茶

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おとうさんが若い頃は、ジャズ喫茶なるものが全盛であった。大きなそして凝ったオーディオセットから常にジャズが流れている喫茶店。今と違ってそれぞれ自分のオーディオセットを持っている人も少なく、ましてオリンパスやA5といったでっかいスピーカーからがんがん大音量でジャズが鳴るシステムを自分のものとして所有できるような身分の友人知人もいなかったから、ジャズが聴きたい時はこういうジャズ喫茶につれといっしょにしけ込むという寸法だった。だが、本当の目的はジャズではなかったのだ。今だから白状するけれど、たばこを初めて吸ったのもジャズ喫茶だった。そして背伸びしながらふむふむと、わかったような顔をしてそこここに座っている大人たちに混じってジャズを聴いているというだけで、いっぱしの漢になったような錯覚を楽しんでいたものだった。
ふむむ、懐かしいなあ>遠い目
そういうジャズ喫茶はたいがいビルの地下にあった。階段を降りていく。昼でも白熱灯が点いていて紫煙が充満していた。ドアを開けると「パアアアー」っとトランペットの音が耳に飛び出してくる。そこにはジャズが渦巻いていたものだ。
今はそういうお店も激減してしまったなあ。この頃のコーヒー店は何故か陽の当たる場所をめざしているように見える。明るい喫茶店。それもいいかもしれないが、あのジャズ喫茶のドアめざし階段を下りていく「どきどき感」はどこへ行ってしまったのだろう??
by settuya | 2005-04-23 01:14 |
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