信濃路3)万治の石仏

諏訪大社のそばに「万治の石仏」と呼ばれる一体の石像が祀られている。
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かなり大きさのある一個の石をそのままに頭を添えてレリーフであつらえられた石仏だ。
なんでこれだけがぽつんと田圃のなかにあるのか?
実に不思議だ。
諏訪大社は小さな川を挟んで隣り合わせているのだからその気になれば境内にでも安置できたはずなのにね。
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いわくがある石仏であるのは入り口の立て看板で読めるのだがそれにしてもなんともユニークな石仏だ。
岡本太郎がカンドーしたそうな。なんとなく判るね(^-^)Vブイッ!
初めてこの石仏を見たときはほんまにカンゲキしたもん。
これを生み出した仏師は(石像師か)とってもナウイ(死語か(^ ^);;)よね。
しかもこういうスタイルの石仏を認めた当時の人々の柔軟さ・おおらかさも素敵だ。
木の仏像では円空などが木々のありのままの姿をそのまま活かしながら仏を造っていくことで有名だけれどそれを石に置き換えたらこんな感じになるのかもしれない。
ごろんとした大きな石に魂を吹き込み仏にしてしまった作者のセンスに脱帽だ。

雨の中で石仏のつぶやきが聞こえてきそうな気がした。
by settuya | 2005-08-18 00:29 | | Comments(12)
Commented by moo_yoshi at 2005-08-18 00:48
初めて目にしますが、なんとも面白い造形で、存在感あります。
いつ頃のものか知りませんが、前衛的な発想とデザインですね。
緑に囲まれた回りの環境も良くて、四季折々の風情の変化も楽しめそうです。
Commented by hiko at 2005-08-18 02:09 x
有り余る資金を使い、そして宗教の名のもとに寄付をつのり高価な仏像を創る事への反感・・・仏は自然界にいくらでも存在するという事でしょうか。。。見てみたいですね。政治家の先生方をお誘いして。
Commented by settuya at 2005-08-18 10:26 x
moo_yoshiさん
 側面に「万治3年11月1日」という彫り込みがありますのでそのころのようですね。万治3年といえば1660年にあたります。元禄元年が1688年ですからその28年前。江戸時代の町民文化が花開く直前ですね。この諏訪という場所は江戸からは中山道と北陸方面への分岐点の宿場で熱い温泉が今でもがんがん湧いています。きっとにぎわっておったことでしょう。そういう場所柄なのでこういう「新しいモン」も受け入れらる素地ができておったのかもしれませんね。
ここは諏訪大社の春宮なんですがここからその中山道だった路地が残っておりましてそれを少し歩くと秋宮に出ます。
Commented by settuya at 2005-08-18 10:32 x
hikoしゃん
 まさにそういうことなのでありましょう。
なんとも素朴で純真な信仰心が伺えますね。
Commented by obakataityo at 2005-08-18 10:37
自然への畏敬の念と厚い信仰心が伝わってきますね。
hikoさんが仰るように、自然や生活に密着した純粋で素朴な信仰心の発露を感じます。
現代人は神様や仏様は自然の中でいつも傍に居られる事や、
無形の物・生かされている事への感謝を、
もっと気付く必要がありますね。
Commented by settuya at 2005-08-18 10:53 x
obakataityoさん
 感謝
 感謝
 感謝          ほんまですなあ。
このごろ特にそう思いますねん。
もちろんまだまだ俗物根性物欲食欲●欲からの解脱はできるわけもありませんが(^ ^);;

Commented by fujiko_mine8 at 2005-08-18 10:57 x
岡本太郎が感動したというの、わかるような気がします。ちょっとモアイっぽいというか・・・見てみたいです^^
この体部分の石の大きさがいいですよね。でも、最近、地震が多いですが、
大きな地震が来たら、頭がゴロンと取れそうですね~
なんて、変な心配をしてしまいました(^^ゞ
Commented by settuya at 2005-08-18 11:14 x
fujiko_mine8さん
 この石仏のまわりをぐるっと回ったんですけどそれなりの大きさにちょっとびっくりしました。
実物を目の当たりにしますとほんとうにちょっとカンドーしまっせ(^ ^)/
頭の部分がおっこちないか、settuyaも心配だったのですがちゃんとほぞが彫り込んでありました。大丈夫みたいですよ。
Commented by しゅう at 2005-08-18 11:14 x
加西市に「北条の五百羅漢」というのがありますが
顔の造形や身体の彫り方がよく似てますね~・・そっくり
こんなに大きくはありませんが・・・。
たしか、誰が何のために造ったかは謎・・
という風に書かれてたと思いますが
何かの信仰心であることは確かなんでしょうね
大きさや雰囲気に“安心感”みたいなものを感じますね~♪
Commented by settuya at 2005-08-18 12:09 x
しゅうさん
 「北条の五百羅漢」も独特でええ雰囲気ですよね。
むかしの方々の信仰心というか未知のものへの恐れや自然の恵みへの感謝が各地にこういう仏を残していったのでしょうか。
対峙しておりますと心が洗われますです。
Commented by happy_max110 at 2005-08-19 23:40
こんばんわ。こべっとです。
これははじめてみました。感動ものです。
大きさといい、頭の位置がいまひとつ不安定感を感じさせるところといい、頭と鼻とが風化して色がうまくバランスしているところといい、一日見ていても退屈しそうにないですね。
Commented by settuya at 2005-08-20 00:23 x
こべっとさん
 さすがにお目が高い(^-^)Vブイッ!
実際に石仏と対面しますと正直言葉を失います。
それぐらいの感動ものであります。
ぜひ現場に行ってみられることをおすすめしますです。
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